海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

てこ入れ

旅行から帰ってきた次の日が日曜というのは、大変良いものである。ということで、夏休み最後の日曜日。子供が宿題の追い込みにかかるのは定番だ。ウチの場合、二人とも自由研究を残していて、上の子は今年も生物の標本作り。昆虫だけだった去年から今年はグレードアップして、たまたま拾ったタカチホヘビの死体を中心に、ちゃんと肉を抜いたサワガニの標本を添え、セミは腹背逆さまに貼り付けてお腹側をディスプレイするという小技を効かす。ともかくもう何度目かの標本作りなわけで、如何に変わったことをするかが今年のポイントだ。で、そのための最後の一品がクモの巣標本。これは私的にもいい加減にやられては沽券に関わると言うもの。ところが、この最後の1ピースになって上の子が腰砕け。10日ほど前から何度かチャレンジしているけど、なかなか上手く行かなくってめげてしまって、もうこれ無しで提出するとか言い出す。そりゃいかん、ということで、今日は私も一緒に朝から出かける。てっきり船曳流で採るのかと思ったらそうじゃなかった。網にスプレー糊を吹きつけて紙に貼り採ってラップで覆うと言う手順。自由研究の本に書いてあるらしい。で、やってみるわけだけど、確かに難しい。見栄えのことを考えると糸の太い網が良くって、そうなると人家周辺で昼間に採るならコガネグモ系。水平円網のやつらは糸が貧相だし、ジョロウグモはバリアーが邪魔をするからね。で、このへん普通のコガネグモがあんまりいないので、ナガコガネグモになるのだけど、こいつが草間に網を張るので、大きな台紙を近づけようとすると草に当たって網が歪んだり壊れたりする。しょうがないので周りの葉っぱをできるだけ除いてからトライするのだけど、今度は段ボールに貼った台紙が微妙に平面じゃないので、糸が一部しか張り付いてくれなかったりする。それでも頑張ってなんとか貼り採ってラップをかけるのだけど、これが業務用の50cmラップと言うヤツで、扱いにくいったらありゃしない。ピリピリッと切ったそのはしから縮んでひっついちゃって使えなくなったりするのよ。しかしこれも辛抱強くトライすればなんとか取れるわけだけれども、やっぱり台紙が曲がっているので上手くラップが張り付いてくれなくって網だけくっついてイヤン。というわけで、寸分の狂いも無く採れたわけでは無かったけど、ともかくも一応形にして、上の子に採集の仕方とか苦労したこととか書いて添付しなさいねと指導。それなりの充実感を得て帰る道すがら、どうやったらもっとうまくできるかねえ、と言う話になって、採りやすい網を探すのが1番大事ちゃうか、と言ったら、上の子が「家の中にクモ放して張らせれば採りやすいんじゃない?」というので、「おおそれじゃ!来年は段ボールとラップで造網枠作ってそこに張った網を採集しよう!」と盛り上がって、完成。そして午後はぶーちん。ぶーちんの自由研究は弓作りで、もう既に弓はできているわけだけれど、上の子のが結構良くできたもので、おっちゃん盛り上がって来て、「なんかもう一捻り無いかね」とか絡み出すわけだ。で、話しているうちに、いろんな形の矢を作ってどれが1番良く飛ぶか試そう、という事になる。で、竹ヒゴ買ってきて、そのままの矢だったり、先をガムテープでぐるぐる巻きにしたり、丸い矢羽根を付けてみたり、普通のを付けてみたりと5種類作って完成したのが夕方。早速校庭に試射に出かけ、私に一本射させては地面に座り込んでその様子をメモするぶーちん。父親的には、そういうのを目を細めて眺めるわけよ。で、こっちもそのメモを元に結果をまとめた文書を作って完成。ちゃんと夕飯前に終わらせたよ!エライ!!