海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

主属

生態学の教科書をみんなで読む形式の少人数授業。彼女らにとっては難しい本であって、そう言うのに出くわした時に「わかんなーい」とか言って放り出さないようにするにはどうすればいいのか私的には教えたい。で、端的に言って、知らない単語が出てきた時に「これは私の読めるものじゃない」とシャットアウトが起こるのが原因のほとんどであるから、そうしない習慣をつけさせようということだな。ということで、あらかじめ指定した範囲を読んでこさせて、授業ではその中で意味が分からなかったところを出してもらって解読するという事にする。そうすると、彼女らのいう「わからない」というのが、単に言葉の意味を知らないだけである事がほとんどなのが露になるのだな。で、こちらとしては「今はスマホがあるんだからわからない言葉が出てきてもすぐ調べられるよね。調べなさい」と言い続けるのがお仕事になるわけ。で、これを繰り返していたのだが、今日は火山噴火後の遷移の話になって、ある学生が「この”山”ってホントはどういう意味なんだろう?山ってなに?」とか言い出した。あー、そういう自分が使っている言葉に対する根源的な疑問が出てくるのって、知性化、、っていうと失礼かな、考え方の次元を一段高いところへ持っていくことへの第一歩を踏み出したのであるなあ、とちょっと嬉しくなったという話。