海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

模範教員

朝から紙をハサミで切る。目標は2000枚の小片を作ることだ。3回生の少人数授業で標識再捕法の話をする、そのネタというわけだ。昔はシュレッダーのクズを使っていたのだけど、あれはどうも大きさがバラバラで使いにくいので、面倒だが最近は自作している。で、授業では「ある範囲にいる動物の数を知りたい。さあどうするか考えて」とまず言う。するとたいがいは「一ヵ所で採れた数とその面積と全体の面積から数を計算する」と答えが返ってくる。ので「いや野外の生き物は、そこにいるものすべてが採れるわけじゃないのよ。隠れてるかもしれないでしょ。だから捕まえることができるのは全体の一部だけだ、という前提で考えてね」と言ってあとは放置だ。そうするとだいたい30分もすれば自力で標識再捕法を導出してくれるので、そこで袋にはいった2000枚の小片を渡して、じゃあこの枚数調べてみ、とやるというわけ。ああこう書いてみたら、なんてオレってアクチブラーニングなんでしょう。文科のお役人はオレを褒めてくれていいよ。ってか、だからわざわざアクチブアクチブ言わなくったって状況が整っててネタがフィットしてたらこちらは勝手にやるんだからさ、ほっといてくれたらいいんだよ、って言う話。