海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

見苦しい言い訳

ということで、今日はブックトーク。なんか最初は40分くらい喋れといわれてたところ、数日前に1時間だー、とか言われて慌ててプレゼン作り直したり、そもそもどういう客層かわかってなかったり、講演の後にトークショーやるって言われてるのにその打ち合わせとかなにもやってなかったり、と、実はW田さんがオレにむちゃぶりしていじめるのが会の趣旨なのではなかったかと疑われる今日この頃であるが、そうだとしたらそこであたふたしては敵の思うつぼであるので、適当なアレンジには適当な準備で望む私も心臓ゴワゴワになったことよ。まあ、どんな場でも、ひたすら喋り倒して1時間くらいはできるからね。お客さんが喜ぶかどうかはともかく立往生だけはしない。あと、ここでは、ちょっと前にクモシンポがあって、S黒さんが大受けをとっていたらしいのも、こちらには不安材料。どうしても比べられちゃうよなあ。良い面といえば、昨日のドタバタでMacBookでプレゼンすることになったこと。リモートスライド送り装置であるところのKOKUYOUSEKIが使えるのだな。プレゼンの出来にいまいち不安のある時には、こういうギミックは頼れるのよ。つうことで、見に来てくれるというヨメサンと一緒に長居に。お客さんの集まりが心配だったけど、46人来られたので、まあ形にはなったかな。で、W田さんのいい加減な司会でスタート。で、オレってのがまた内面の無い誰かの鏡なので、司会がいい加減だと、こっちもいい加減なノリが伝染るのね。つうことで、盛り込みすぎた話をだらだら喋る。いや、お客さんが、おそらく友の会の方と思われる年配層中心だったのも、ちょっとこちらを狼狽してしまったところがある。まあ本の宣伝といっても、しょせん子ども向きの本なので、海千の年配層に受けるか不安を感じて、喋りがうまくいかなかった感じだな。さらにあまり内容を深く紹介すると今度は買ってくれないことにもなるわけで、ちょっとやりにくかった。その点、先週の古巣での会は客層が素人筋なのがはっきりしてたので、これを言ったら受けるというのが読みやすく、かつ本を売るのが目的じゃなかったから話しやすかったな。いや、本を売るのを目的とした会の場合は、司会がその本を読んでおいて、その中身についていろいろ質問する形式の方が絶対良いと思うんだよね。著者の一人語りの場合、好きなように喋ると、その内容は本の中身と同じことになっちゃって、じゃあ買わなくても良いやってことになるけど、司会が読んで質問する形式だと司会のフィルターを通じて本の中身を知ることが出来るから、聞きてはちょうどよい案配で興味が湧いてくることになると思うのよ。で、30分、本のことを苦しみながら話し、そのあと30分、自分のクモの話をして、残り30分、W田さんI田さんS久間さんと昔の研究室の思い出ばなしみたいなことをしたのだけど、あんなの聞いてる人は喜ぶんかいな?と、ちょっと不思議だった。まあ、そこは市博の人がそれで良いんだったらオレは良いんだが。オレ的にはここで本のことをあれこれ質問してもらえるんだろうと予想して、いくつかネタを取っておいたのだけれど、それ無駄になってしまった。やっぱ多少の打ち合わせは必要だったのでは…ということで、会が終わって、ヨメサンに「今回は全然ダメ」と強烈にダメ出しされてちょっとへこむけど、本自体は13冊売れたそうなので、所期の目的自体は達っせられたので良いことにする。オレ、ミネルヴァから礼くらい言われても良いような気がする。で、お買い上げいただいた本にサインなどする。あー、そういえば、ブックトークで1時間半は長すぎるな、とも思った。著者による本の紹介は長くて10分、著者の自己紹介的研究話は20分、あと30分で司会との対談、で計1時間がほどよいところじゃないかな。で、研究室に行ってコーヒーなどいただき駄弁る。どうも夜は接待していただけるようで、そんな話も事前に無かったのですっかり帰るつもりだったところ、予定を変更して駄弁りながら夕方を待つ。で、居酒屋に4人で入って昼間の続きのように昔話。あ、そういえば、私の講演はS黒さんと比べると愛が少し足らない、みたいな話題もあったのだけど、まーなー、オレは愛なんてうかつには言わないわよ同盟をヨメサンと結ぶくらいの人なので、ねじくれた形でしか愛を提示することしかできないんだよなー。そういう意味で、舞台の上でW田さんとクモの交接行動について演じてみせたのは、ねじくれた愛そのものだと自分的には思うんだけどなー。ああいうのは受けないんだなー。と、ウチに帰ってくると23時近くで、二日連続の飲み会って久しぶりかも。ということでもうちょっとうまくやる余地があったかなー。という反省の残るお座敷でした。これでもW田さんに遠慮してる部分があって、あれが良くなかったか、ともちょっと思う。