海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

tiger and horse

町の議員さんが主催する原発災害対策についての講演会を聞きに行った。若干煽り気味かなというところが感じられたが、まあこちらの聞きたいことを喋ってくれるということで、なんつうかカタルシスを得られた会ではあった。で、個人でできる対策としては、津波と同じでとっとと逃げろということだったのだが、その策には、全員が採用すると機能しなくなるというジレンマがあるように思えるのでその旨質問してみたら、今ひとつ伝わらなかった。例えば京都市100万人が九州とかに移動するのにどれだけ時間がかかることか。で、人が殺到するとそれだけで混乱して、移動できるものもできなくなる気がする。パニックが起こればなおさらだ(いや日本社会の近頃を見てると、パニックも起こさず唯々諾々と状況を受け入れそうな気もして、それは別の意味で怖いが)。だから、この対策を採用するのであれば人に勧めてはいけないということにならんか?もしくは他者が採用しないことを期待しなきゃいけないのではないか?というね。いや、オレ意地悪かもだけど、自分は6年前の3月にそういうことを考えたんだよね。で、そのことについても話をしたらば、話すことで思いの外動揺している自分を発見するわけ。話してる途中で何が言いたいんだかわからなくなったのは久しぶりだ。いや、でもわからんな。思いもかけず講師の先生から心に傷を持った人として扱われたから、その定義に自ら寄り添って行って出ただけの反応かもしれないからな。オレ予想しない事態に遭遇すると人の意見を無批判に受け入れる傾向がある。いやでも、そういう意味で講師先生は上手な人だったのであろう。