海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

引き続き読書

「世界神話学入門」を読んだ。各地の神話の類似性と人類の分布拡大とを重ね合わせると何が言えるか、という本。この本によると、世界の神話は、ゴンドワナ型とローラシア型に分かれるらしい。ゴンドワナ型神話には世界の起源とかなく、はっきりした物語性もなく、なにやら混沌としているのが特徴で、ローラシア型は神がいたり起源と滅亡があったりとにかくかっちりした構造があるのだそうな。と、こういう話を読むと、おおおっと身を乗り出すのだけど、ゴンドワナ型神話の紹介に入るところで大きく失速。なんせ良くわからないぐじゃぐじゃした話を数十ページにわたりいくつも読まされるのは辛い。が、それを乗り越えると、いろいろな神話の類似性の話や共通して使われるモチーフの意味の解説や、よく知っている日本の神話が、他の神話と比較して語られるところに入って、ここは面白く読めた。

世界神話学入門 (講談社現代新書)

世界神話学入門 (講談社現代新書)