海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

義務の履行

というわけで、今日は自分の発表だ。思えばこの10年くらい2年に一度のペースで口頭発表していて、なんとなく気が緩んでる気がする。昨日も書いたように準備がいまいち万全じゃないけど、なんかもうどうでも良いやという投げやり感を自分に感じる。っていうかひょっとして恥を感じる感受性が年とともに失われているのかもしれない。で、こういうのには良い面もあって、通常自分の講演がある日は、終わるまで人の発表なんて一ミリも耳に入らないところ、今日はちゃんと聞けるのよね。で、午前のセッションが、クモを使ったアウトリーチで、すごいなそういうので1セッション成立するのが国際クモ学会らしいよねーと思う。で、業界でも著名な人たちが次々喋るのを聞いて、みんな苦労してるんだなー、と感じいったりする。JPOPな気持ちになって、勇気もらってみたよ!で、私の出番は午後の後半なのでお昼休みにファイルを登録に。座長の有名人に挨拶する。初めて喋るんだよね。こういう顔の人だったんだ。そうこうしているうちに自分の出番。今回、準備が不安定でもあまり心配してなかったのは、だいたい私は淀みなく喋らないと15分の講演時間に収まらないような内容で講演を組み立てるところ、今回は講演の後半に1分半ほどの削りしろがあって、適当に喋って時間が足らなさそうならそこで調整すりゃ良いやと思ってたからだな。で、その部分に差し掛かったところで、まだあと5分も残ってるっていうじゃないか。じゃあ、と思って削りしろを削らなかったら、どうも時間が足らなくなっていたらしい。喋ってる時は気がつかなかったけど、後から思い出せばそうに違いない。なんかベルが鳴ってた気もするし、座長もshort question?って言ってすぐに反応なしと見て終わらせちゃったしあれはきっとそうだ。いや、今回の進行はニュージーランド時間なのか、イマイチどのくらい時間が経ってるかわかんないことが多かったんだよね。ということで、質問の時間がなくてホッとしたような残念なような気持ちで席に戻ったら、友達に「nice talk」って言ってもらえたけど、お世辞だよねこれ?そういえば、前回の講演の時は、途中でビデオが動かなくなってので、今回はそこを入念にチェックしたのだけど、本番では一つ大事なスライドがきちんと写らなくて焦ったよ。Keynote使いには、WinのPPTしかダメって条件は厳しいんだよなあ。まあいいや、とは言えなんとか破綻はしなかったし。で、夜は余興があって、Sixteen Legsというタスマニアにいる洞窟性クモのドキュメンタリー映画の上映会。見なくてもいいかなあ、と思ってたんだけど、午前のアウトリーチセッションで内容紹介があって、ニール・ゲイマンが出てるっていうじゃないか。むむ、これはただのチープな自然ドキュメンタリーじゃない、と、俄然興味が湧いて見ることに。バーでビールをゲットして会場のど真ん中に陣取って鑑賞。ニール・ゲイマンだけじゃなくってスティーブン・フライまで出てきて、なんだいこれめちゃ豪華じゃん。得した気持ち。