今日は8時から製糖作業ということで、7時40分高橋家集合。うらちゃんを乗せて軽トラの後ろをついていく。で、最後、舗装がなくなったところはウチの車だとかなり狭いので、無理をせずその手前の広くなったところに駐車して、数百メートル歩いて進む。さすがに何をすれば良いかわからないので、木偶の坊になっていると、名護市で作られた搾り器が出てくる。そうかそうか製糖というのはサトウキビの汁を搾って煮詰めて作るわけだから、最初は搾り器が必要なんだ。で、やってみます?と言われるので一本一本サトウキビを突っ込む係に。面白いねー。搾られた汁は樋をつたって横の釜に貯められていく。で、かまどには火が入っていて汁からアクが出てくるので、そっちを取る係に移動。と、昨日洗ったサトウキビを搾り終えたので汁を別の釜に移し、もう一釜分の、こっちは刈っただけで洗ってないサトウキビの搾りに移る。そしてこちらが絞り終わったのが12時前後。4時間もかかったのかー。で、搾ったカスは堆肥にするので畑に運ぶということで、くみこんと男手の私と杉ちゃんで行く。そしてお母様のお作りになられたお昼のお弁当が工場に運ばれるわけだ。なんかよくできてる。で、山Pさんもみんなでお昼。美味しいね本当に美味しいね。で13時半。最初の釜がだんだん煮詰まってきて、焦げ付かないようかき混ぜたり状態を観察したり皆が慌ただしくなってくる。で、やっぱり要領がわかってないので半分木偶の坊化するのだけど、見ていると何すれば良いかわかってくるので、できることを率先して担当。良い感じだもうすぐだね、みたいな雰囲気になってきた。のだが、そこになんか見学者がドドドとやってきたのである。くみこんから、今日はこういうのがあるからって聞いてはいたけど、作業している人の3倍くらいの見学の人が来て、まったく遠慮なく作業している我々の側で釜をのぞき込んだり、くみこんが挨拶とか作業の説明に取られたり、ただのお手伝いに過ぎない私でも、うーむ、と思ったりした。よりによって一番忙しい時に。しかし、そんなことでイライラしてられなくって、なんか製糖は火を引くタイミングが大事らしく、汁の沸騰具合を見ながら、温度を何度も測って、まだだ、もう少し、ということを続けていて、何回目かで、よし温度がちょうどだぞ火を止めろー、ってなって、炉から炭がかき出され、釜の底を水で休息に冷やす。釜の中は焦げ付かないようかき回した後で瓶にひしゃくで中身を移していく。私は釜の側面に付着する煮詰まった液をゴムベラで書き落とす作業をしていたのだけど、その時にひしゃくが指に当たって、一瞬何のことか分からなかったのだけど、液が軍手についたんだな。あちち、ってなって、軍手を取ろうとするのだけど、糖分が煮詰まった液が着いているわけでベタベタしてなかなか取れない。で、もう水に浸けなきゃ、って流しに行って流水に当てながらやっと取れた。で、まあちょっと痛いけど、そんなひどいことにはなってないっぽいので、作業に復帰。瓶2つに入れられた液を混ぜる作業だ。上部と下部の濃度の違いを均一化することと空気を入れて滑らかにするのが目的。で、これが今回の一番の重労働で、一心不乱に混ぜていると、また見学客に取り囲まれて(っていうか、ずっと周りにいたけど、緊迫する火を止める前後の時には気がつかなかったんだな)、記念撮影とか言われて私までカメラに向かって作り笑いをするのね。そんな撮影するほうもありがたくないんじゃないかと思うけど、そうでもないのかな。まあともかく、そうこうするウチに見学隊は帰っていって、ウソのように静かになった。そして混ぜ終わった瓶の中の液を型に流し込んで完成である。食べさせてもらうと、美味しいわね。そうかあこれまでは買わせてもらってたけど、あれはこうやって作られていたのかあ、と思うと感無量であるよ。で、もう一釜も同じように仕上げる。今度は勝手がわかっているので、木偶の坊化もしなかった。少しはお役に立てたかな。と、片づけもすべて終わったのは17時過ぎ。もう少し遅くなっていたら、真っ暗な山道を車のところまで歩かなきゃならないところだった。で、終わったらそのまま帰ろうと思っていたのだけど、高橋家で晩ご飯食べる?っていわれて、もうありがたい話なので図々しくいただくことに。お母様の美味しい御飯。っていうか、お母様におんぶに抱っこだわ。と、お父様が帰ってこられて、ついに「その農地私が買います」の裏主役にもお目通しさせてもらう栄に浴する。しかし、猿害がいかに大変であるか書いた新聞記事を読めと渡されただけでそれ以上のお話はできず。まあ、娘の友達といって頭真っ白の初老のおっさんがウチでご飯食べてたらそりゃ面白くもなかろうというのは理解できる。しかしともあれ、お会いできたことはお会いできたので満足である。ということで、19時前に、本当にありがとうございました、ということで高橋家を辞去。製糖は来週と再来週もあるとのこと。がんばってください。っていうか、手伝わせてもらったウチとしても大変充実した経験であった。これ、ハマりそう。来年も参加させてもらっていいかな。二度目はもっと働けると思うし。ということで、さすがに途中眠たくなって1回休憩したので4時間ほどかかって23時前に帰宅。お疲れさまでした。4日間、良い四国旅行でした。