海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

有能な読者

というわけで暦の上では休日は終わりで、ウチの子は2人とも学校に出かけていったが、私の金曜日は授業のない日なので私は連休継続中。まあお休みだからといって仕事しないわけでもないのがあれなんだが。ということで、来週の講義用音声の録音を、子どもがいない静かな隙にやってしまう。で、かけなかった前書きも無理やりひねり出して来たテキストを強引に並べてなんとかカッコつけることに成功。いつものように第1読者であるヨメサンに見せるわけだけど、なんだかしらけた反応しか帰ってこない。まあ普通に読める文章だけど、それだけって感じ、みたいなことを言われる。なんか、かーっと来る部分が無いのよねー、だって。うううう、そういわれるとその通りで、書いてる当人もなんか違うと思いながら書いてるわけで、ヨメサンはちゃんとそこをついてくるなあ。たいしたもんだ。というか、そこを見逃さないでいてくれるのは大変ありがたいのであるのよ。なので、ダメだこれボツ。

産みの苦しみみたいな

今日もまえがきが書けない。これで三日目である。いくら連休中だからといって、ここまで生産性が低いのはまずいのではないか?いや、一応、クモの実験とかはしていて、多少のデータが取れたりさらなる実験の準備を整えたりはしているのだけど、それにしても書けない。いやこんな時はじたばたしてはいけないのだ。ので、一応思いついたらいつでも書けるよう準備だけはしておいて、ジッとして過ごす。くううつらい。まあでも、今日も痛みはない。まじ、あれじゃなくて良かった三連休最後の日。いやオレのはまだ続くけどな。

これがあれなら

なんか昨日、右腹部の下方にキューッと痛みを感じることが何度かあって、でもそんなに続くわけじゃないので、なんだろうなあ、と思っていたわけ。そしたら寝てる時にまたキューッと来たんだけど、これまでにないような痛みの強さで、一度痛みが引いた後もずっと余韻が残り続けているという状態に。で、場所が場所だけに心配になるわけ。よりによって連休だしね。で、眠れなくなる繊細なオレ。眠れないから仕方ないのでいろいろ考える。一応休日診療所はやってるはずで、さすがにこれがあれなら放置はしないだろうから救急病院に回してくれるだろうけど、薬で収まるなら良いけどもし手術とかなったらちょうどお休みの期間を失うじゃん。抱えてるゲラとか書かなきゃいけない文章とかヤバいんじゃね?それから来週火曜日用の講義動画を録る時間がなくなるんじゃね?とかいろいろまずいということに気がつく。くうう、とか思うとまたキューって来るじゃんね。ああダメかもこれは朝になったらすぐ休日診療所に行こう。これがあれなら、放置してヤバくなった話はよく聞くし、すぐに行こう。ああしかしゲラはどうなるの?とか考えるとさらに眠れなくなる。けど寝ちゃったけどね。で、起きたら、なんか余韻はあってもキューって来なくなっちゃった。一日ビクビクしながら過ごすもまったく来ない。あれー?もう覚悟してたのに、ある意味拍子抜けだけど、いや違う助かった。ここでまた病院とかいやだし。最近病院行き過ぎてるし。ということで、書き物進まず。

遠回り

昨夜、某書店から連絡があり、新著の定価と発売時期を教えてもらう。そういえば昨日のうちに書店に予約注文のFAX流すって聞いてたんだけど、そちら経由でそういう情報に触れることになるとは。で、おそるべきことに、その新著のまえがきを書いているのだけど、これが書けないのですよ。前著の時はもう湯水のように出てきてたのだけど、今回は今さら何か付け足すこともないし、と自分のどこかで思っちゃってるみたいで、無理やり書こうとしてみても、なんかとってつけたみたいにしかならんのね。ぐう困ったな。まあいい。まだオレには丸々一週間の自由な日々があるのだよ。

人間疎外

朝から予約していた病院に。実はヨメサンに「あんた寝てるとき、時々息が止まってるわよ」と言われて、近所の病院で簡易検査を受けたら、けっこう止まってることが多かったので、10日ほど前に病院で1泊して本格的な検査を受けたのだな。いわゆる検査入院というやつだ。人生初の入院。で、体に大量のセンサーつけられて、元々寝つきの悪いタイプなのにこんな状態で寝れるかい!と思うけど寝なきゃ検査にならないので困ったなあと言う経験をしたわけ。で、今日はその結果を聞くという。結論としては、簡易検査ほどではなかったけれどもやっぱり止まってるのは止まってるということで、これで晴れて睡眠時無呼吸症候群である。なんでも長いときは130秒止まっていて、血中酸素飽和度が59%まで下がっているらしい。こわー。で、仰向けになっている時と横向きになっている時を比べると、後者のほうが止まる頻度が少ないとか、いろいろわかる。やはり計測は大事だ。さあじゃあどうするかだが、寝ている時にマスクをつけて機械で強制的に空気を送り込むというのが有名だが、それほどひどくはないらしく、マウスピースで気道確保を試すということに。あれつけるとすごくスッキリすると聞いていたので、悲しいようなうれしいような。で、そのための別の病院の予約をしてもらってお会計。この病院は自動支払機があるので、バーコード入れると、なんと5万円強請求される。うえー1泊の検査ってそんなにお金かかるのか!病室個室だったこともあるのだろうけど(検査だからね)厳しいなあ。で、トホホと思いながら帰ってくる。で、ホシノさんに今日までの作業の結果を送り、某書評をB場さんに送り、科研費の報告書も作ったのでやっぱりB場さんに送ったりして、きょうはなんかもういろいろ仕事した気になったので「PACHINKO パチンコ」見る。で、夜、病院から電話。いやん何か検査が間違ってて、実はすごい重症だったとかだったらどうしよう、と思っていたらば、「あんた今日の治療代払わすに帰っただろ」と咎められる。え?でも5万円強も払いましたよ、と言ったら「それはこないだの検査入院代。今日の診察費は払ってないの」と言われる。そんなん知らんがな。機械のいう通り払っただけですやん、といっても通るわけないので、またどこかで支払いに行かなきゃならないことになった。あれ、多分、検査入院の時の払いを今日に回したのが悪かったんだな(検査は朝の6時に目が覚めたら終わるのだけどその日に会計するには9時まで待たなきゃならず、それはバカバカしいので、その日はすぐに帰って後日=今日払うことにしてたのだ)。なまじそれが払えたもんだから、まだ会計処理が終わってないことに気がつかなかったのね。それがなければバーコード通した段階で、もう少しお待ちを、とか言われて気がついたんだろうな。うーむ。

生きることの普遍

いくらものを作る作業が楽しいといっても、世はGW。ウチはだからといってどこかに遊びにいったりはしないのだけど。どうせ混むしな。だけど、少しくらいは長い休み的なことをしたいなと思ったわけ。で、ふと良い評判を聞いていたAppleTV+の「PACHINKO パチンコ」の第1話を見てみた。そしたらこれが傑作で、ふとした気持で見ただけなのにあまりのクオリティの高さに不意打ちくらって幸せになった。いや、重たい話なんだけどな。在日の家族の4世代に渡るドラマということで、日本の植民地時代の悪行が描かれていて、この後は関東大震災時の虐殺のことも出てくるらしく、これは日本のネットの人は発狂するだろうなあと思って、見終わった後ググってみたら案の定だ。しかし、そういうことをしたのは事実なんだし、そういうのを拒絶したいがゆえに、こんな傑作を味わえないなんて、人生損してますよ。表層に捕らわれずに良い作品を享受した方が人生幸せになれますよ、と人々にはいいたい。いや、素晴らしいよこれ。特にオープニングがたまらない。

転身

書けないときは他の作業をするに限る。ので、たくさんあるやるべきことのうち、2日までに仕上げます、と約束したものにとりかかる。80あるエピソードの1つ1つにつく写真をチェックして、1つ1つに何か60字ほどおまけを書いて行くというやつだ。1つ1つは短いとはいえ80もあれば5北京だ。今日一日では無理だろうけど明日も使えばできるはず。2日には間に合う。よし。