海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

コミュニケーションの生まれ来る場所

赤ん坊が「アー」と言う。すかさずこちらも「アー」と言う。喜んだ赤ん坊は「アー」と返すから、こちらもまたまた「アー」と返す。ますます喜ぶ赤ん坊「アー」、私「アー」。


赤ん坊のいる多くの家庭で見られる光景だと思うが、正高信男の「0歳からの子育ての技術」という本によれば、三カ月程度の赤ん坊の場合、発声に対して0.5秒ほどの間に声を返さなければ、赤ん坊は返事と見なさないらしい。つまり、ほとんど瞬時の対応が求められる。やってみてわかるが、そういう条件ではなかなか当意即妙な受け答えは難しい。おうむ返しが精いっぱいである。赤ん坊の側は返事が返ってくるもんだから嬉しくって、何回でも同じ事を繰り返す。いや、どんどん強化学習していくわけだ。かくしてどこにでもある光景一丁上がりである。