海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

僕らの未来

今日は鉄腕アトムの誕生日。ずいぶん前からイヤと言うほど聞かされてきた。曰く、そのうちに、ロボットが晩ご飯を作ったり掃除をしてくれるようになる。日本で人型ロボットの開発がここまで進んだのはアトムのおかげだ。アトムの事が大好きだった子供が今ロボット開発を引っ張っている。人型ロボットは日本の将来有望な産業に育つのだ。


しかし、私はこう思う。お前ら本当にアトムの事が好きなんか?アトムの物語を自分の都合のいいように(ロボット開発に絡む巨額の金に一枚咬むために)解釈しているだけと違うんか?と。


いや、こう言い換えよう。ロボットが私たちの帰りを待つ未来が本当に欲しいのか?


「違う。そんな無機質な未来はごめんだ。アトムは限りなく人に近い。だから夢があるんだ。だからアトムの事がみんな好きなんだ」って、そう言うのかい?


じゃあ、どうして家事をさせるんだ?


ウソだ。ロボット開発者が口にする未来は、みんなが奴隷を持つ未来だ。今はただ面白半分で作っているだけかもしれないが、そのうちに開発費を回収するためにお偉いさんは家事ロボットを売りだすぞ。そうして、人は自分の事を自分でしなくなる。手を動かす事が知の元であると言うのにだ。


そんな未来が訪れる助けをアトムがさせられている。イヤな気持ちになるのに十分だ