海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

リーダー無き者の群れ

今、私が仕事で通っている建物は、その昔水族館として使われていて、その名残で巨大な池が目の前にある。アカハライモリがいたりミズカマキリがいたりして楽しいのだが、今は春なので、おたまじゃくしがわーらわら。


昼に用事があって池の前を通ったら、数百匹のおたまじゃくしが直径30cmほどに群れなし、池の底の有機物を食っている。春だなあ。


用事を済ませて帰ってくると、群れが2mほどの行列になって移動中だった。なに?と目をまーるくして見ると、どうも一匹一匹のおたまじゃくしは、周りの個体が泳ぐ方向に泳ごうとしているだけのように見える。付和雷同的行動である。で、結果として全体が緩いまとまりをもって動いているのだろう。


まあしかし、こんなふうにおたまじゃくしが集団行動をするなんて、こっちはとんと知らなかったものだから、心の中でウキャウキャいいながら見ていたら30分ほどたってしまった。その間、何人かの学生が通りかかったが、まさか私が至福の時を過ごしていたなんて、彼らは知るまい。