海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

黄昏

グレゴリー・ペックに続いてキャサリン・ヘップバーンが亡くなった。今日はスカパで追悼の「黄昏」。


これを劇場で観たのは中学生のとき。その頃まではSFだのアクションだのばかり見ていたのだが(今でもあんまり変わらんが)、そろそろ映画ファンとしての自覚ができはじめ、過去の名作や賞を取った作品に少し興味が湧きはじめた頃だ。多分、劇場で観て感動したはじめてのドラマだと思う。


偏屈ジジイがソリの合わなかった娘と和解する話なのだが、中学生時分の私は、そういうストーリーに共感したというわけではなく、キャサリン・ヘップバーンヘンリー・フォンダの、登場人物の気持ちを見事に表現したささいなしぐさや表情に、心を動かされていたように思う。演技の力にはじめて触れた作品と言えようか。


またデイブ・グルーシンの曲が上品で良いのだ。


こうして追悼で昔の名作をまた見返す機会を持てるのはうれしいんだけど、でもやっぱりちょっと物悲しいね。