海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

そしてヘルシンキ

さて、学会が終わると私には地獄のレポート1200枚採点が待っている。しかも7月中に終わらせなきゃならない。というわけで折角ヨーロッパまで来たのにロクスッポ遊ぶ事もできず帰るのである。昨日話したイスラエル人はラップランドに行くって言ってたなー。いいなー。

早起きして8時の列車に乗ると、12時にヘルシンキに着く。途中三々五々他の人たちと別れヘルシンキでは一人。飛行機は翌日の早朝なのでどこかに宿を確保しなくてはならないのだが、学会会場でどうもヘルシンキでは音楽祭が開催されていて宿が取れなくなっているという情報を得て戦々恐々。最悪どこかのバーで朝まで時間を潰す事を覚悟していたが、空港の近くに早々に宿を確保。余った時間で、今回最初の予定では一緒に来るはずだったヨメサン子供のためにお土産をしこたま買う。それでも時間が余ったのでうっかりヘルシンキの港クルーズに乗ったら。。夏とは言えフィンランドである。ボートで風切って進むわけで、寒いのなんのって。まったく学習効果がない。あんまり寒いのでデパートでセーターを買ってしまった。で、red deerの肉など食べてから路線バスに乗ってホテルに向かうが、下ろされたバス停は住宅街の真ん中で途方に暮れるも、イヌの散歩していたおっちゃんに場所を教えてもらって事無きを得る。実はもう8時を回っていたのだが、そんな時間でもイヌの散歩ができる、流石北欧の夏。

ホテルで面白いからサウナに入ってみたら、若い頃のスティングに似たフィンランド人の兄ちゃんに話しかけられる。「日本から来たんだよ」というと、「鳥の病気はもう収まったのか?」と聞かれる。まさかそんなことを聞かれると思ってなかったので、何度も聞き返してやっと相手の言うことがわかる。学会でも筋道通って語られる講演ならば何とかついていく事もできようが、どこからどんなロジックで繰り出されるか予想ができない質問をさっと理解するのは私の貧弱な英語力ではほとんど不可能である。言葉の理解は文脈に依存しているのだなあ。

てなわけで明日も早いので寝る。