海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

見よあれがバルト海

というわけで、5時半起きで関空へ。目的地はスウェーデンなのだけど、飛行機はヘルシンキ経由でコペンハーゲンに着くと言う。キツネにつままれるようなルートである。いや、知らなかったけど、20世紀の終わりにコペンハーゲンから橋が架かってスウェーデン南部に大変アクセスしやすくなったらしい。ということでフィンランド航空。お盆まっただ中ということでごったがえ。航空券も大変高い時期という事で、何を好き好んでこんな時期に飛ばにゃならんのだと思うけれども、ヨーロッパの人がお盆の事を考慮して学会の時期を設定してくれるはずも無いのである。とほほ。飛行機の中では勉強でもしようかとiPadを持ち込んだけれども、結局映画に負けてしまって、まずは「ミラー・ミラー」改め「白雪姫と鏡の女王」。どうにも眉毛に気が行って集中できない。英語音声しかなかったし。次は気を取り直して「スピード」。やっぱり面白い。そして「ブライダル・ウォーズ」。まあどうでも良く騒がしい話だ。最後に「ハンガー・ゲーム」。オッサンとしては後半の熱い盛り上がりを期待したのだけど肩すかしを食う。どうやらそれは続編に回るらしい。っていうかシリーズ物のベストセラーの映画化なんだって。とか何とか言ううちにヘルシンキに。予定では乗り継ぎ時間が40分しかなく、大丈夫か心配だったけれど、ヘルシンキに30分早く着いたので、待ち時間にネットに繋ぐ余裕まであった。しかし入国審査とかで30分かかっていたので、薄氷の乗り継ぎになっていた可能性も大有りだという。コペンハーゲンへの機内では、今度は真面目にiPadで学会プログラムをチェックしていると、隣のお医者さんだというご老人に「お前は生物学者か?」と話しかけられる。その人はハエの媒介する伝染病の研究をしていて、来年東京に行くというから、感染研か?と聞くと、全然違う個人的な用事だそうな。で、着陸の時に窓の外を指して「あれが橋だ。たくさん橋かけてる日本人にはどうって事ないかもしれないが、私らは大変誇りに思っている」とか言われる。という事で着陸。ここから目的地のルンドまでは鉄道だ。このへんで日本時間では日が変わり、日記の記述もここで終わるという線もあるところだけれど、これから一週間そんなややこしい事するのもイヤなので、現地時間に切り替えて書く。この時点でまだ17時。さて、自販機があるのでチケットを買って、このチケットで正しいのかイマイチ確信が持てないけれども、誰にもチェックされないのでそのまま乗っていってチェックされないまま下りる。駅からホテルまでは10分くらいかなあ、と道が斜めに走りまくっていてややこしい古い町ルンドを地図を見ながら歩いていると、大丈夫か?とオバサンに声をかけられる。地図を示して「ここに向かってて、今ここにいると思うんだけど」と言うと50メートルほど着いてきてくれて道を教えてくれる。ありがとうありがとうと言って言われた通りに進むと宿。フロントがいないという話だったので教えられた通りにドアを開ける暗証番号を打ち込む。開けゴマ。しかし反応がない。困ったなあと思っているとお客さんの老人が入るところで「どうした?」と聞いてくれる。これこれこうこうこうで教わった通りにやってるんだけど開かないんだよー、と言うと、もいっかいやってみろ、と言われる。はて、と打ち込むと、ご老人「それからドアのここを押すんだ」と黒く細長い棒状の所を押すと開きますわ。ちゃんと教えておいてよ!で、フロントに人はいないけど慌てずキーロッカーを別の暗証番号で開けると、、、鍵がない。とほほほ。老人が再び気にかけてくれて、「電話しろ」と一緒に電話を探してくれる。スウェーデンの人は親切だ。そうしているとフロント奥から人が出てくる。なんやいるんやんか。という事で無事チェックイン。グッタリ疲れるものの、今からウェルカムパーティーがあるんだよなあ。しんどいけど、受け付けもあるし、一応見に行ってみようか、と会場へ。受付を済ますも、ドリンクをもらうのに長蛇の列ができていて、それを見て戦意喪失。ホテルに戻ってきて倒れ込むという今日の1日。