海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ブルキナファッソと日本の関係

今日は一回生向けの「教養入門」という科目の私の担当部分がある日。もともと導入教育的性質のゼミ科目として立案されたとの事でもあるし(フタを開けてみると受講者300人と言う事でゼミにはならなかったのだが)、こちらが情報を垂れ流す時間にするのもどうかなあと考えた。で、やってみたのは「私たちの食べ物はどこから来るのか?」というテーマ。何か適当なメニューを選んで、その材料一つ一つについて、自給率と、輸入がある場合はどこの国から多く輸入されているかを、教室からネットに繋いでGoogleを使って調べてみせようと言う。この間から時々試している「考えるプロセスを見せる」授業の一つのバリエーションのつもりである。

まずは「レシピ」で検索して最初にヒットする【味の素KK】レシピ大百科/料理レシピに行ってみる。で、10月のお献立の「さばのピリ辛利久焼き」を調べることにする。

もちろんこちらもある程度は下調べをしていて、ノルウェーからサバが輸入されている事くらいはわかっていた。わかっていたのだが、いざやって見せはじめると、途中でふっと目に留まったリンクをついつい叩いてしまい、話が予想もしない方向に転がったりするのである。

ごま油のかどやのページによると、2002年の日本のゴマ輸入国ベストスリーは、中国、ナイジェリア、ブルキナファッソだそうだ。ブルキナファッソってどこよ?!と驚く私。どうもコートジボアールの隣の国らしい。いやあ勉強になります。

と、こんな風に枝葉に囚われまくっていたのだが、それも考える事の一つの様相であり楽しみなのだから、むしろ積極的に見せていった方がいいのだろうと思うのである。で、話を聞いた感想を書かせて、最後に「じゃあ、みなさんも今日の晩ご飯がどこから来たのかレポートを書いてくださいね」で締め。

感想を読むと概ね受けていたように思うが、何人かは「もっと役に立つ事を講義してくれ」とか「ただのコンピュータの使い方の授業じゃないか」とか「何が言いたいのかわからない」とか書いていた。まあ、それは仕方ないかな、という今日の一日。

追記:たまたま「コラム: ゆとり教育とは何か」というページを読んだ。タイミングがよいので記録しておく。