海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

一歩の豊穣

今年も昭和を呪う日がやってきた。祝日授業である。で、今日の一つ目の立ち講義は受講生がいつもの半分だったので、これは学生の健全化の表れかもしれない、とちょっと嬉しくなる。午後からは三回生のゼミ生を連れて裏山に。自由になんでも見てみなさいよ、と放った時にどのくらいのスピードで集団が移動するかで、その学年のやりやすさが測れるのである。道ゆくあれこれに目が入ってしまって中々前に進めない人たちは、観察好きな人々なので、この先楽しく活動できる事が予測される。一方、どんどんすすんで3kmほどの行程をさっさとこなしちゃう人たちは、まあ生き物にあまり興味のない人たちなので、卒論制作で面倒臭くなる事が多い。で、今年は前者で、これまででもっともスピードが遅かったので期待が持てる。

祝日だから、授業が終わればすぐに帰るのが通常だけど、今日は残ってデータの整理。夜にゼミ生と飲みに行くからだな。で、いろいろ話をして、学生がうっすら感じている自分たちが食い物にされている感を言語化するお手伝いをする。いや、大学教員は専門の事だけ教えてりゃいいわけでもないので、こういうのは必要な業務と言える。一回授業が増えようがほとんど効果がないにも関わらず形式を整えるためだけに祝日を潰されるのは腹立たしくてならないのだが、必要な事をするなら祝日でも一向に構わないのよ。