海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

石の上にも3回

レポートの採点結果をOCRの成績表に転記するのに3時までかかったのは誤算だった。良く考えたらレポート数は900に減っても受講登録数は減っていないのだから、転記にかかる時間は前期と変わらないのであった。で、レポート未提出者の多くが4回生だったので、おそらくは単位が揃ったための脱落が主流であろうとの推測をする。

不機嫌なジーン」は3回目にしてチョット面白いところが出てきた。今回は研究者とそれ以外のいわゆる「普通の人」との間の関係と言うか、対立と言うか、ずれと言うかが多く描かれていて身につまされたせいかしら。

竹内結子がデート中も「虫、虫」ってうるさいもんで黄川田将也が「普通に楽しみたいのに」ってキレるシーン。ああやって、自分の描くデート像に相手を押し込めようとして、でも押し込めなくて怒るタイプって巷にたくさんいて、それって相手の人格的特徴よりも自分のファンタジーを優先すると言うことで、失礼極まりない。私もいろいろ思い出して黄川田将也に憤慨してみたりした。それはともかく、ウチの業界には捕虫網持参で新婚旅行に出かけヨメサンほったらかして虫取りにうつつを抜かすような人が実在するから、あれくらいのことで驚いていてはいけない。

それから高岡早紀の「あなたの仕事なんて空虚なのよ。ミミズやクジラを調べて何になるの?」というセリフ。このドラマでは痴話げんかの中で発せられているからよいものの、昨今は本気でこういう立場から「役に立たない」学問を叩く向きがいて、私も心穏やかでない。しかし、空虚だって構わないじゃないか。大事なのは生産的な仕事との適切なバランスなのだ。

しかし、「でも、ミミズはオスメス無いんです」には不覚にもクスリとした。こういうセリフがあってこそ、動物行動学を題材にした甲斐があると言うもの。