海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

キジバトの子育て

ウチのベランダに接して木が植えられていて、その茂みの中にキジバトが巣を作った。そこでヨメサンが木の葉を数枚除いて、部屋の中から巣の様子を観察できるようにしたのである。そんなことして、人の目を気にしてキジバトが巣を放棄するのじゃないかと私は思っていたのだけど、そのキジバト夫婦は頓着しない性格のようで、産卵し雛が孵り子育てを始めた。で、丸見えだから、ヨメサンはビデオカメラをセットしてピジョンミルクをやるシーンだとか色々撮影していた。

ところが昨日午後遅くにヨメサンが「雛がいない」とか言い出した。どうも何かに食われたようである。カラスかネコあたりか。自分も子育て中のヨメサンは感情移入して、たいそうしょんぼりしていたのであるが、同じく子育て中の私は職業意識を発揮して「繁殖成功が100%だったら、地球はキジバトですぐに溢れかえるわけで、一回の観察が失敗に終わるのは、まあそんなに嘆き悲しむ事でもない」と身も蓋もない慰め方をする。で、出身研究室の先輩でキジバトを研究していたW田さんのHPによると、巣立ちの成功率は23%ほどで、やはり捕食による失敗が一番多いそうだ(どうでもいいが、この話は院生の時に何度も聞いた記憶があるけど、中身の詳細は憶えていない。やはり自分で見ていないとダメですな)。

撮影した映像はそのうち動物行動の映像データベースにアップされるでしょう。