海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

右往左往

だいぶんとデータが溜まってきて、網の対称性の程度と造網速度にはどうやら関係があると言えそう。しかし、この関係があるからと言って、即「ややこしい事考えながら網を張るには時間がかかるんじゃ」と言う事にはならない。というのは、上下非対称な網は多くの場合横糸の本数も上下で違えており、これを実現するためにクモはグルグル同じ方向に回って横糸を張るのではなく、ときどきUターンをしながら半径を多くする方向に横糸を足す必要があるからだ。で、Uターンするって事は速度が落ちるでしょ、単にそれで時間がかかってるんじゃないの?と言われかねない。と言う事で、行動学会の発表はあきらめても、クモ学会では発表するわけで、このツッコミをかわすために、ビデオを見てUターンの回数を数える一日。Uターンは偶数回起るのがほとんどだとわかった。よく考えれば、これは当たり前なんだけど、考えた事もなかったもんで、ちょっと面白かった。で、肝心のUターンのせいで速度が遅くなっているかということだけれども、Uターン回数は造網時間と関係がないと言う結果になった。これでツッコミへの防御もオッケー。