海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

友達100人できるかな

というわけで、今日は自分の発表の日。国際学会でオーラル発表をするのは、21世紀になって初めてであるという。でもだからといって緊張で寝られないというわけでもないのが、我ながら図太くなったものである。

で、今日も会場に向かうわけだが、外に出て直ぐに気がつく路上の賑わい。いや、昨日はどうやら休日だったらしく、そうすると公共のバスまでお休みになるらしい事がわかって、パースはすごいところだと感心する。今日は軽い渋滞さえあるよ。

朝はカニグモの体色変異の話があるというので、おいまたネタがかぶるのか?とドキドキしながら聞きに行ったら、これなら私の方が何歩か先を進んでいるようなので安心する(でもウサギを思い出せ>オレ)。夜行性か昼行性かで目の構造が違うアリの話とか、やっぱり今日も認知まわりの話が多かった。

そういえば私の話すセッションもmechanism of cognitionで、たった5題しかないのだけど、それでも一つのセッションが成立してしまうのだなあと感慨に、、、ふけっている場合ではない。一日の最後に当たった自分の出番がどんどん近づいて来て、流石に緊張で頭がカーッとなって来る。昨日練習して一度も時間内に収まらなかったのも不安の種だ。

でセッションが始まって、マイケルヨーク似のチェアマンが優しそうな人なので緊張が程良く解けて、壇上に上がれば大きな破綻もなくしゃべり終える事ができた。もちろん、アーウーいいながらつっかえつっかえ喋ったので、かっこ良く決まったというわけではないけど、でもまあ私の基準ではうまくできた方だと思う。いや、私は下手に流暢に喋るために原稿を読むより、たどたどしいながらもリアルタイムに考えながら喋るところを見せる方が、より物事が伝わるだろうと思う人なのよ。結果的にゆっくり喋る事にもつながるし。ついて来てもらいやすいんじゃないかと。で、ちゃんと質問ももらえて、ゆっくり尋ねてもらえたので立ち往生する事もなく助かりましたです。

最後の講演だったというのは得なもので、終わってからも更に質問をいくつも受けて、そのままポスター会場に移動して酒飲みながらお話を続ける。そうしていると、講演の時に前の方に座って、ウンウンとうなずきながら聞いてくれていた優しそうな年配の男性がやって来て、質問をもらう。「あの頷きのおかげで随分と落ち着いて喋れたのですよホントにどうもありがとう」と心中感謝しながら質問に答えて、その人が立ち去る時にふっと名札を見たら、Endler大先生だったので腰を抜かしそうになる。もっとシャープでコワモテな感じの人かと思ってたけど、全然違うのね。

ポスターの時間が終わって、そのままクモ屋+αのディナーに混ぜてもらって、査読をしたり査読を頼んだりして名前だけは知ってるあの人この人とたくさん顔見知りになる。一部の人には「あの時はありがたくなかろうコメントを書いてごめんな」とか心の中で謝ったけどね。という事で、ホテルに帰って来た時は頭の中が英語で満ち溢れていて、振れば耳からアルファベットが転がり来るんじゃないかという夜であった。バタンキューと床につく。