海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

回避法

朝起きて、隣の大学の農場でカマキリをとるんだと言うぶーちんにつきあって、さわやかな秋晴れを堪能。子供が自由に出入りできる教育系大学のキャンパスが隣にあるなんて、恵まれた環境だなあと父は思う。

午後、ぶーちんはお友だちのウチへ。私とヨメサンと上の子はシネコン。「ガフールの伝説」。フクロウが主人公の子ども向け冒険映画だ。ベストキッドだかを見たときに予告編をやっていて、上の子が見たいと言い出し、原作が出ているらしいのでそれを読んだら連れて行ってやるとヨメサンが条件を出したのである。先に原作を読んだら映画がつまらんのじゃないか?と私なんかは思うが、ヨメサン的にはこれを餌にして読書をさせようという魂胆らしい。いや、ヨメサンはかなりの教育ママであるのだな。

原作はもう10巻も出ているらしく、とりあえず図書館で借りて読んでいる上の子のを私もちょっと覗いてみたら、さすが映画化されるだけあって面白いじゃないか。止まらなくなってグイグイ読んで、すっかり私も映画が見たくなる。で、映画は原作三巻分までの話しらしく、そこまでは上の子も既に読んでいたので、今日見に行ったというわけ。

老梟は死なず、という話。いや、原作とは似ても似つかぬ話になっていて、原作三巻までは映画の山場になりそうなところがないので、話が違って来るのは仕方ないのだけど、原作の魅力を作っていた様々なディテールが全部失われていたのは割とガッカリ。じゃあ原作を知らずに見たら良かったのかと言うと、原作中から引っぱってきたいろいろな設定が、その原理とか制約についてのまともな説明もないままに、お話の展開に重要な影響を与えるもので、つまりはご都合主義の塊に見えてしまうと言う。まあ上の子はたいそう楽しかったらしくもう一度見たいと言っているので良いんだけど。大人の私にはチト辛かった。

それよりもだ、今回はヨメサンが是非3Dでというので、上映時間のタイミング的な事もあって、ジョーズ3D以来の立体映画。アバター以来技術が進歩したと聞くけれど、確かに昔と比べると発色がとても良くなっている。しかし私の目には相変わらず像が二重に見えるときがあったのだけど、それって私が乱視気味だからか?いやそれより、途中で重いメガネがずり落ちて来たので、フレームの鼻の上にかかっている部分を押し上げようと指で触ったら、途端に3Dが解除されてたいそう驚いた。後から調べると、今回の上映館はXpanDという方式で上映しているらしく、メガネにシャッターがついていて右左右左と高速に開閉して両目に別の映像を見せるのだけど、メガネとフィルムのシンクロをとるための受信機が鼻の上にあって、それを指で塞ぐと同期が壊れて3Dじゃなくなるらしい。なるほどー。

イヤイヤもっとそれよりも大事なのは、映画が終わって、頭が痛くなった事。作品のできの悪さに頭を抱えたとかそういう文学的な意味じゃなくって、本当に頭の左側に鋭い痛みを感じて、夜寝るまで続いて往生した。立体視を長く続けるとそうなるケースがある事は聞いていたけど、自分が該当するとは。ともかく今後私は3Dは回避した方がよさそうだけれど、って事はバイオハザード4みたいに3Dでしかやらない映画はもう見れないって事か。いや、バイオハザードは見なくてもそれほど辛くないけど。。

帰りの車中、「お父さんは頭が痛くなったよ。おい上の子、大丈夫だった?」「うん」「ヨメサンはどうかね?」「あ、あたしは1/3くらい寝てたから、何も感じなかったわよ」。。。。。