海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

毒々

私も教員生活が長いので、だんだんと教育とはこんなもの、という自分のイメージができつつある。じゃあ教育はどんなものかというと、無力なものであるということだ。つまりは教育の受け手を成長させる原動力は受け手自身の力だという。これが正しいとして、良い教育をするための必要条件と言うのは何かと言うと、受け手にその力があるという前提に立つ事だと思うわけよ。逆に言うと構成員が互いに他者を信頼せず監視ばっかりしているところは教育の場としてはダメダメであると言う。で、相互信頼が何も無いところに生まれるわけもないのであって、立場の強い方が裏切られるリスクを背負っても先に信頼を差し出さなきゃいけないのよ。そうでない組織は教育機関としてまともなはずがない。

で、夜コタツの上に学校からのアンケートが置いてある。見ると、上の子の学年の先生4人のそれぞれを、5項目について4段階評価せよとの事だ。去年までこんなアンケートは無かったとの事で、ひょっとしてこれは大阪の現今の政治状況のたまものか?(だとしたら許せんですよ)。それはともかく、ヨメサンが「どう答えたら良いかしら」というので「自由記述欄があれば、先生を信頼しているので全てお任せしております、って書けばいいやん」と答えてみたら、そんな欄は無いと言う。なので「じゃあ、せめて教員評価をギリギリやろうと言う彼らの意図を無効にすべく、全先生の全項目について最高点をつけておけばいいんじゃないか」と答えておく。昨今はうっかりすると親の方が先生より立場が強いからね。せめて自分の子の通う学校はまともであって欲しいのよ。