海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

知らぬはなんとかばかりなり

10時から17時まで、大昔の勤務校にてS宮さんと一緒にずっと今年のデータを眺め続ける。当時私のいた部屋は、今はS宮さんの部屋になっているのだけど、その部屋の入った建物が来年から付属高校として使われるようになるらしく、引っ越しする事になるのだとか。という事で、私がここの古巣に戻ってくるのもこれが最後と言う事である。それはともかく、イマイチ上手くないデータを何とかならないかなあと望みを託して眺めたからって新しいデータが湧いてくるわけでなく、少なくとも私の持ってるパートに関しては、今回の方法ではノイズが大きすぎて知りたいと思っている事を明らかにするには不十分であると言う結論を出さざるを得ない。とはいえ、迂遠ながらも知りたい事を間接的に支持するデータに関しては再現性がありそうと言う事が確認できたので、これで何とかするしかなさそう。一方、S宮さんの持ってるパートに関しては、よくよく精査することで、期待していた結果を更に強く支持するデータである事がわかる。新しいデータは湧いてこなくても切り口加減と言う事だ。こういうのはアームチェアディテクティブ的傾向の強い私としては、研究生活における愉しい瞬間の一つだったりする。で、根詰めて頭動かしていたので夕方にはすっかりくたびれて、18時ごろから繁華街に移動して、某店で魚を食べる。素材の味だけじゃなくて技術を感じさせるお店で、接客も都会的で洗練されており、ちょっと長崎っぽくない。私らが生物屋だと知った店主によると写真のK林さんも来られる事があるとの事。で、すっかりお腹いっぱいになって宿に帰ると、まさに今回のプロジェクトの主要部分の一つについて書いた原稿がリジェクトとのメールが来ていた。タイミング良すぎる。っていうか、これを知っていたら、今日の話もまた変わってきてたろうに。しょんぼり。ともかく、明日は、この事も含めて将来どうするかを相談しなければならないのである。