海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

力不足

学生には、あらゆる事どもに疑問を持ちなさい、と常々言っている。で、少人数の授業では疑問に思った事を発言させたりするのだけれど、どうも学生の持つ疑問には二通りあって、見えてないものを見たいと言う欲求に基づくものと、見た事がないから見たいと言う欲求に基づくものがあるようなのだな。で、私的には前者を考えて欲しいと思うわけ。だって、それが世界に対する知識を構造化する事だと思うから。しかし、どんなに説明しても後者の疑問しか持たない人が一定数いるのであるよ。これだけ強固だと言う事は、何らかの意義があるのだろうと思うのだけれども、彼らが前者の疑問を理解できないように、私にも彼らに存在するであろう意義が本当には理解できないのですよ。で、いつも教室で呆然と立ち尽くすわけ。今日もね。