海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

見て盗む

土曜日だけど京都に。水曜日の日記に書いたように、三回生に卒論のテーマ選定のために何か生き物を観察して疑問に思うことを考えてこい、と言う夏休みの宿題を課したところ、ある学生がドバトを観察してみたけど何を見たら良いかよくわからないから一度ついてきてくれと頼んできたのだな。で、これは素晴らしいこと。そもそも生き物を眺めた経験のない人が何見るべきかわからないのは至極当然で、つまりそこで学生は一つの障害にぶつかるわけよ。で、今の勤め先の学生は障害にぶつかったら、もうそれ以上何かするのを止めてしまって、どうしたらいいか指示が下りてくるのを待つようになっちゃうのだな。ところが今日の学生は障害を乗り越えようとして私に援助を依頼してきたわけだ。素晴らしい素晴らしいよ。自分で問題を解決しようってんだから。ほんとえらい。というわけでホクホク出かけて御所へ。早速ドバトがいるので観察しながら適当に思いつく疑問を次々と述べて行くと学生もなるほどー、みたいなことを言う。で、円山公園に河岸を変えて更に観察。二時間ほど見て、そろそろ帰ろうかと言う事で歩き始めるとその学生「ハトって松の木にはとまってませんね。なぜですか?」とか言い出す。へーそうかなあ。。っていうか、そういう発想ができるようになったのか!たった二時間でも横で疑問出しするのを見せたら、ちゃんと真似できるんだな。いやこれもこの学生が自分から私に「来てくれ」って言ったからこその効果だと思うのね。多分これ、学生が何も言わないところに私がついて行ってやってもダメなんだと思うの。主体性って大事ね。

夜はシネコンで「カメラを止めるな!」。8月に見ようと思ったけどその時は昼にすべての上映でチケットが売り切れてて次の日も少ししか残ってなくて断念。そのごなかなか機会がなくてやっと今日遅ればせながら行けたと言う。カメラを止めるな!と言う話。詳しくは書けないが、ダイハード以来の感動を得た。映画ってまだまだ可能性があるな、という。これ、ここ何年かの映画で突出して面白い作品だから万難廃してみるべき。