海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

漸進主義

ビーチパラソルは科研費で払えることになった。素晴らしい。で、これを導入してからクモの残存率が向上したので科研費役に立つわマジ。のだけど、オスを仕掛けてやってもノーマルな交尾にならない事が多い。本来ならオスもメスもピチピチで一番よい年ごろの個体を選んで見合わせているのに、オスがその気になってくれなかったりやっとまぐわったかと思ったら一回目の挿入で交尾器破壊しちゃったり。なんで異常気象がこんなにこんなにミクロなレベルにまで影響するねんなー。もうしんどいからとっとと所定の目標達成したいねんけどなー。とかいいながら6時台から10時前まで何度も何度も何度も何度も交尾を試みては一度たりと成功せず、もう絶望的な気持ちになってあきらめてウチの中に入ると、ヨメサンにお客さんが来ていた。なんか来年の統一地方選に出馬を考えている人で、地方議員の仕事ってどんなもんか聞きに来たんだそうな。ヨメサンの話で役に立つんだろうか?というのはともかくとして、せっかくなので試験の結果をウェブ入力しながら横で聞いていたりした。

終わって研究室に。なんていうのか、最近感じるのだけど、学生の中には例えば卒論に取り組むのに、こういうことしたいと思っていて、でもそれにはいくつか障害がある、と言う状況に直面すると、そのしたいこと全部を放り投げてまた別のまったく違うしたいことを探そうとする人がちょくちょくいるのね。これ不思議なのよね。ってか、目標があってそれがスムーズに達成できることなんて普通はないから、現れてくる障害を一つ一つ取り除いて行くのが大事で、特に卒論なんてのはそういうプロセスじゃないのかなと思うのよ私なんかは。暑けりゃビーチパラソルじゃん。なのに、なぜ全部ちゃぶ台返しするのかな。自分は出来ないと思い込まされてきてこれ以上できないことに直面するのに耐えられなくなっているのか、正解主義で障害があるのは正解じゃないと思っているのか、それともそもそも学生の言うしたいことってのがホントの目標じゃなくって、できるだけスムーズに達成することが目標になっているのか。