海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

損切り

定例竹林調査。4月から週一で、生態に脱皮しようとするギンメッキの数を数えてきたわけだが、さすがにこの時期になると寒くて子グモがほとんど成長しなくなると思われる。網を張っている個体はいて餌も取っているようなのだが、一向に大きくならない。ので、この定例調査もそろそろ終わりかもなあ。で、帰ってきてから交尾実験。庭に残った最後の未交尾メス。今週ずっと手持ちのしりつ済みオスを仕掛けていたのだけど、一向にまぐわってくれず。最初の頃は朝に仕掛けてたので、寒すぎて活動性が落ちてたのかも、と、昨日は1時間目の授業を終えてから帰ってきて、暖かい中やってみたけどやっぱりダメで。今日も全くその気がない様子。で、この実験では、二つあるオスの交尾器の片側をしりつで取ってやってメスに仕掛け、片側のみ挿入を受けたメスを作って、交尾器の状態を観察するのが目的。これまで三個体終わっていて、右を使ったのが二個体、左が一個体なので、今日のは左側でまぐわせたい。しかし、左を使うオスはもう全部試してしまい、誰もその気にならなかったわけ。で、ひょっとして明日になればその気になるかもしれないので、明日再チャレンジしても良いが、このオスたちだいぶ歳取ってるので、明日になったら更に弱るかもしれない。一方、右を使うオスはまだ残っているので、ベストとは言えないが、こちらを使って確実にもう一サンプル増やす手もある。多分、もう新たにメスをとってくることはできないから、このアンバランスを今年のうちに回復することはできないわけで、リスクを取ってもベストを目指すか、ベストじゃないけど安全策を取るか、だ。当然私は安全派なので、右のオスを仕掛けてみたらさくっと交尾。今週の苦闘もこれで終わりだ。。。っていうか、ちょうど良いので今年のクモのデータとりは定例調査も含めてこれで終わりにする踏ん切りがついたよ。お疲れ様でした。