海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

Dの悲劇

今日が今年最後のスキー。ということで、今季まだ一度も行ってない岩岳に向かう。朝起きてささっとご飯を食べてチェックアウトして荷物を車に積んで8時半出発。マジ男3人旅効率良い。ということでいつも長蛇の列の岩岳リフト券売り場も難なくクリア。ひょっとしたらリフト券システムが変わったせいかもしれないけど。さすがに麓の雪はザクザクしているので上に登るのだけど、ゴンドラの嫌いなウチの子たちに従ってリフトに向かうと長蛇の列。学生大会があるから会場のゲレンデ以外は空いてると踏んでいたけど甘かった。上のメインゲレンデを滑る高速リフトもこれまで見たこともないような長蛇の列。こりゃあかんので、裏側のビューゲレンデに逃げる。ここ何年かクローズされていた急斜面が開いていたので3人で喜んで向かうもすぐにこちらも混んでくるので、いつもガラガラなイーストに向かうとここまで長蛇の列だったので絶望する。これは雪の悪い麓に行くしかない、と、下山すると、さすがにこちらは空いていた。が、ぶーちんがザクザクを嫌がるので再び上へ。お昼を食べ終わるとさすがに空いてくるので、ゲレンデを巡回しながら滑る。そのうち雪が降って来て、疲れたというぶーちんを休憩に送り上の子とメインゲレンデを快調に滑っていた15時半前、横からスーッと高速に横切ってくるボーダー。危ない!とすんでのところで避けたものの、直後にバランスを崩して大転倒。頭打ったわけじゃないと思うのだけど、転倒のショックは大きくちょっとボーッとするし、こりゃ休憩しようとぶーちんと合流。と、頭を探ると帽子がない。げげ?こけたときに飛ばした?と思うと、ぶーちんが「探して来てあげる」と飛び出してくれるの。もう涙。ううう。良い子じゃ。でも、見つかるわけなく帰ってくるので、「お父さん帰りも車運転しなきゃならないし大事をとってゴンドラで降りるから、お兄ちゃんと一緒に滑って降りておいで」と言い残して下山を決意。ぶーちんを見送って、さあ帰ろうと思ったら、あれ?レストハウスのテーブルに帽子があるじゃん。そうかこけた時に飛ばしたんじゃなかったんだ!よかった。ということでゴンドラ2本を含む32本で痛恨のリタイア。今シーズン最後のスキーだっていうのに、とんだ幕切れ。今年は滑走日数9日か。で、先に帰って車で横になって休憩。16時過ぎには子供らも降りて来て、白馬飯店が開くまで時間つぶし。私はそのまま休憩継続。Acoopの買い物も子供らに任せて休んでいるうちにだいぶん回復してくるので晩御飯。例によって杏仁豆腐サービスしてもらう。で、帰るのだけど、転倒の影響で万一にでも高速走ってる時に意識が消えたりしたらまずいので、念のため助手席に座る人は寝ないようにお願い。上の子とぶーちんとで交代で助手席にいてもらうことにする。いや、オレとにかく最悪の事態を想定して備えるの趣味だからさ。で、前半は上の子。よくわからんけど妙にハイで色々喋ってくれる。で、上の子の担当の間眠るはずのぶーちんまで調子に乗って話に割り込んでくるから結構面白い。とはいえさすがに高速に入るとぶーちん沈没で、上の子が音楽を自由に聞きたいというので選択権を与える。するとヒューマン・リーグの「Don't you want me」を聞くんだと言い出す。お前どこの60年代生まれやねん、と思うと、ステレオから流れてくるのはABBAの「Dancing ーqueen」。これちゃうやんか?と問うと、探しているうちにこっちが出て来たから聞きたくなったとの答え。へー、とかいいつつ、次の曲はSteely Danの「Dirty work」。おいこれ、ひょっとしてアルファベットの曲順でかかるんじゃない?だったら、このまま待ってればDon't you want meも聞けるじゃん、と提案してみると、上の子も「それいいアイデア。Dの曲は少なかったんだ」というので、にわかDで始まる洋楽特集である。Dの次は母音が来るはずだから、oなんてすぐさ、だってもうiまで来てるし、と最初は楽観してたものの、いやちょっと待って。多分DoとかDon'tで始まる曲は多くって、しかもDon't youはDon'tの最後の方じゃん。さらにDon't you wantはDon't youの終わりじゃん。これは思ったより楽じゃないかも?という話に。とはいえ上の子とぶーちんが交代するのは恵那峡なので、そこまでには聞けるでしょう。。。ところが交代時にはDon'tまでも全然届いてない。さあどうする起きてる義務はなくなったので後ろで寝るか?それともDon't you want meを聞くまで頑張るか?と問うと、ここまで来たんだから聞くまで寝られないよ、と上の子。それでこそ私の子!立派なデクノボウである!!そこにぶーちん「そんなに聞きたいんだったら、他の曲飛ばせば良いじゃん」という。そうじゃないんだよ!!と、上の子と妙な一体感を得て、Dの曲を聴き続ける。で、結局養老あたりでやっと聞くことができ、上の子は安らかにお眠りに入るわけ。で、万一のこともあっちゃならんし、と、いつもよりゆっくり目に走り、途中休憩も何度かしながら走ったので18時10分発の23時40分着。いやーともかく何事もなく帰ってこれてよかったよ。