海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

骨董品

しばらく前に、実家で銅製のストーブポットによく似た形のポットをもらってきた。でも、これは単純なストーブポットではないようで、上部に取り外し可能な部分があって、その底には金属のメッシュが張ってあるのだな。で、これはいったい何のためにどのように使うものであろうか?というのが謎であったところ、最近良いマメを挽いて入れたコーヒーの旨さに目覚めたヨメサンが「これはコーヒを入れるためのものに違いない」と言って、試しにこのポットでいれてみよう、と言い出す。一方の慎重居士たる私としては、最近買ってる高い豆を良くもわからんお試しに使うのは勘弁願いたいわけで、いやもっと調べてから、と言うことを主張する。で、言い出したものが行動すべきであるのは人類普遍の原理だから、早速ググってみるのだけど、そのための手がかりは、このポットは親が昔ベルギーで買ったということだけ。なので可能性としてはベルギーではこのポットを使っているのかもしれないわけで「ベルギー コーヒー フィルター」とかで検索しても、何一つそれらしいものは見つからない。そんな中、そうだ今日は隣町で町中がバザーのようになっていて、地元で良い豆を販売している知人もどこかで出店しているはずだから、これが何か聞けばわかるに違いない、と言うことに気がつく。というわけで、ポットを背負って隣町にヨメサンと散歩。途中色々なお店と知人にトラップされながら、コーヒー屋さんが出店しているところにたどり着き、ブツを見せると、見たことがないと言われる。えー、コーヒー屋さんでもわからないんならなあ、とか思っていると、色々検索してくれて、どうもルクセンブルクで似たようなポットがあることがわかって教えてくれる。で、本当かはわからないけど、フィルターの形状などから、やっぱりこれはコーヒーをドリップするためのものではないか、と言うことに。なるほどと満足してウチに帰ってくるのだけど、やはりそこは私は慎重居士。ある程度の目星がついたんだから、もう一度答えがあるはずだという信念の元に検索すれば、も少し上手く行くんじゃないかと思い、再トライ。何度かやってるウチに、英語で検索することで、似たような形状のポットがひっかかってくるようになった!!どうもFrench vintage coffee potとかベローワポットと言うらしく、ペーパーフィルターがまだ発明されていない19世紀に、初めてドリップコーヒーを作るために使われていたタイプのポットらしいことが判明。半日以上かけた調査によって、真相にたどり着くことができてとても満足だよ。午後は薪割り。これで春にもらってきたケヤキをやっと割り切ることができた。その間に、他の薪がどんどん積み上がってきてヤバいんですけど。