海の底には何がある

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予習

「縁食論――孤食と共食のあいだ」を読んだ。個とコミュニティの両立を図る緩やかな食の場を縁食と呼んで、その意義と機能について語る本。おそらくこういう場は実際には気付かれないまま存在していたりするのだろうと思うのだけど、この本が行ったようにそれに言葉を与えることは大事だよな、と思う。私は院生時代、研究室に食材持ち込んで何人かとご飯食べたりしたりとかあったんだけど、あれはまさに縁食であるわけで。で、言葉を与えることはそのメリットを意識的に伸ばすことにつながって、そうすると持続性が出てきて、ひょっとしたら制度的な支援とかが起こったりするかも、とか妄想が膨らむわけね。それ幸せよね。で、おそらくそのためには流通をどうするか、っていうことが課題になってくるのかなあ、などと直感が降りてきたよ。ところで、来週末に勤務先の勉強会で著者の藤原さんが話題提供してくれる予定になっていて、「ナチスドイツの有機農業」以来のファンである私としては楽しみなわけ。

縁食論――孤食と共食のあいだ

縁食論――孤食と共食のあいだ

  • 作者:藤原辰史
  • 発売日: 2020/11/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)