海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

拷問百態

朝から歯医者。割れた歯を診てもらった時に、歯石がかなりたまっていて、歯ぐきをめくって掃除するべきといわれ、痛いので麻酔をかけて、6回にわたってやるといわれたその1回目。まあ、麻酔は割れた歯の治療時にもやられて痛くなかったので怖くないやと思っていて、確かに痛くなかったのだけど、打ち終えた歯医者さんが歯科衛生士さんに「奥のほう、ちゃんと入ってない可能性があるので、効いてなかったらまた打ちますから」といって去っていって、すくみ上がる私であるよ。で、最初はそれほどでもなかったけど、後半だんだん痛くなってきて、これはより奥を掃除しようとしているからかそれとも麻酔の効果が切れてきてるのか。っていうか、そもそも1時間もかかっていて、こんなに長い時間口を開けてるだけで大変じゃわい、と終わったらクタクタになる。さらに「かなりグリグリやって歯ぐきも傷ついてるので抗生物質出すので飲んでおいてくださいね」といわれて薬局行くと長蛇の列。30分くらいで終わると思っていたところが2時間近くかかったよ。午後から教授会があるのだけど、ギリギリのスケジュールにしてなくて良かった。で、大学に。エアコンが壊れているので長居はできないが、せっかく来たので先週の学会二連荘の報告を作って、後期の授業準備のために去年使った講義動画の文字起こしの作業を仕掛ける。去年までは、全部を視聴して内容の確認と改善点の洗い出しをしていたところ、文字起こしツール導入でかなり時間を短縮できるようになったのである。素晴らしい。で、仕掛けてから教授会。最近は教授会に出るたびに憂いが深まるよ。終わって、研究室に戻ると、仕掛けていた文字起こしの結果がうまくないことに気がつく。初めて試したバッチ処理の要領がよくわかってなかった。ということでやり直し。しかし暑い。窓を開けて扇風機を回しているのだけど、南向きのこの部屋だと、窓を開けると日光で熱せられた建物から上がる熱気が外から入ってきてむしろ暑いのかもしれない。ということで、早々に退出。夕方から伸ばし博士でちょうど良いのである。で、今日は首から触ってもらう。そのあと、体の側面を下にして寝て、足を真横に開いてみろ、と言われるのでやってみたら、その時にお尻が後ろに下がる、と指摘され、そこを改善するためにアクロバティックなポーズを取らされ引っ張られる。グギギ。ほへー。で、ヨメサンに今夜は外で食べてこいと言われたので、そのまま駅近くで外食。というのもこれからレイトショーでシネコンに行くのでタイトだからだな。「ソウルの春」。上がアホやと、という話。事実かどうかはわからないけど、この映画で描かれているように、クーデター鎮圧のチャンスがあって、抑えきることができていれば「タクシー運転手」も「1987、ある闘いの真実」にもならなかったのだなあ、と思いながら見ていた。いやしかし、この三本がすべて全斗煥が絡む話だってのも、ある意味すごい。上がアホでさえなければ。歴史ってなんなんだ。帰ってきて、その後のことを調べ、鎮圧しようとする側の主要人物たちはみなその後殺されたりはしてないことを知って、それもまた少し感心する(作中では拷問されているシーンはあった)。独裁だけど、やり切れないところがあるのかしらねあの国は。大統領辞めたら訴追されることが多いみたいで、あれは前から不思議に思っているのだけど、それもやり切れない事の表れなのかね。