海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

路傍に咲く花

今日は実習と講義一コマずつ。ウチの大学には生態学や行動学を専門的に学ぼうと言う人はあまりいないので、実習にしろ講義にしろ、受講する学生に日ごろは気がつきもしない身の回りの生物に目を向けるきっかけを持ってもらうということを目的としてやっている。真面目な話、今の世の中そういう身近に転がっている面白さに注目することって大事だと思うんだな。


で、いくつかある実習でよくやるテーマは、キャンパスの周りに咲く草花の種類を調べるというもの。学生にフィールド図鑑を渡して外に出て、そのへんに咲いている花を指さして「これなーに?」とやる。結構、みんな面白がって図鑑を繰ってくれるし、面白がれば丁寧な観察もしてくれる。でも、こちらも植物はつけ刃。花の名前は今の職場に来てから覚えだしたので、ときどきふっと思い出せなくなることがある。今日も待宵草が出てこなくって往生した。毎日見ているのに、その度に「うむ、この花は知っている」と思うことですっかり安心していた。意味記憶エピソード記憶が異なっていることのいい例証と言えよう。