海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

三流俳優の呪い

誰にだって恥ずかしい過去はあるもので、私なんて17歳の頃に原田知世の「早春物語」の舞台挨拶のために大阪は梅田のナビオ阪急前で徹夜したもんだ。そのとき撮った生写真は今でも実家に飾られていると言う。ヨメサンの場合ボンジョヴィで、私に言わせれば「何を血迷って三流俳優を続けているんだか」ということになるのだが、ヨメサンはこないだも一生懸命「アリー・myラブ」を見ては「ぼんこちゃーん」と宣っていた。


で、昨日学生を連れて近くの海岸に貝拾いに行ったのだが、私の車に乗った学生が何かをグーッとのぞき込んだかと思ったら、こちらを見てニターッと笑った。「先生、こんなの聞くんですか?」


そう言えば、日曜日にヨメサンが車で買い出しに行った。私は体調の悪い子供と留守番である。「あたし、ボンジョヴィ聞きながら車運転したかったんだよねー」と手にはベスト盤。


「ひえー、違う。それは誤解だ。わしゃボンジョヴィなんか聞かんぞー。それはヨメサンの趣味なんだー」ムキになって抗弁したが、それから後のその学生の「なんじゃんタメじゃん」と言わんばかりの私への接し方を見るに、信じてくれていないことが推察される。


しかし、いくら夫婦とは言え、恥ずかしい過去まで共有することは無い。断じて無い。