海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

リンカーンはどこに?

今日は高校訪問である。背広を着て近傍の高校を回り、「うちの大学に学生を送ってください」とお願いする。頭の中では自分が奴隷商人になっている。手っ取り早くどこかに押し込みたい高校側と、一人でも多くを確保したい大学側が奴隷をやり取りしているの図。高校訪問をするといつも気がめいる。


「おたくの大学に行くとどんな就職先がありますか?」と聞かれるのもブルーだ。私のいるところは人間環境学部で、技術を身に付ける事の出来る工学部などと違って、固定した就職先などあるはずがない。というか、人間環境学と言うものがあるとするならば、その使命は私たちが経済至上主義から脱却する方策を探ることであるべき。ならば就職第一という発想とはそぐわないはずだ。(さすがにはっきりとではないが)そう言うと、向こうはあからさまに不満顔をする。なんで高校の先生が大学卒業後の事まで心配しなきゃならんのか。世話やきすぎだと思う。


まあ、問題の根源は「学ぶ」ということをあまりにも軽視していることにあるんだろう。学びはそれのみで意義がある事なのに、それなのに。