海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

スクープ

畑ゼミの間、カメラを仕掛けてギンメッキを撮影して、授業の終わりに回収に行ったら(と言うか畑のすぐそばで撮影している)、網にクモがいない!なんと捕食されちゃったようだ。サンプル数が1減るのは悲しいのだけど、でもギンメッキが捕食されたところに出くわすのは初めてだ。しかもそのシーンがビデオに収められてるわけよ。ワクワク誰が食べてるのかなー、とウチに帰ってMacに取り込んで見てみたら、ムシヒキアブだった。網に着地してムシャムシャ食べてやんの。そういえば、少し前のビデオにも、網に衝突したウンカがいて、ギンメッキにはちょっと大きいので捕食を躊躇っているシーンがあったのだけど、そこにムシヒキアブがアタックして網から盗んでいった事もあったのだった。

それにしても、まだ30時間程しか撮影していないのに、ムシヒキアブとの絡みが二度も見られるなんて、そんな濃厚な関係があったとは知らなかったよ。

三時頃、ヒラタアブを採りにキャンパスを歩いていると、名前と顔が一致する女子学生たちに見とがめられる。クモのエサを採るのだと言ったら、酔狂な事についてくると言う。で、中に妙に勘の良い学生がいて、次々とヒラタアブを見つけてくれるので、とっても採集が楽だった。さらに連中は部屋までついてきて、ゴミグモの捕食を観察する。件の勘の良い学生は、餌をラップする時の糸がシート状になっている事もちゃんと見ている。聞くと、子供の頃から虫でよく遊んでいたと言う。こういうセンスって子供の時の経験次第だよなあ、と。っていうか、そういう学生がいると、妙にこちらも嬉しくなるのだな。異国の地で日本語を解する人に出会ったの気持ち。