海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

再現性

今年撮った200枚強の全天写真からのデータ起こし終了。早速解析してみる。この調査は去年もやっていてとっても素敵な結果が出ていたのだけど、その時の写真撮影に不備があった事が今年わかったのだな。これは解析の歳に補正することで対応可能なものだったけれども、調査方法に瑕疵があると言うのはどうにも気持ちの悪いものであって、さらに今年もう一回調査して同じ結果が出れば、自分でもその信頼性に確信が持てて論文にした時の気迫が変わってくるので、襲い来る蚊と戦いつつ写真を撮ったのだな。一方結果が反復すれば良いと言うのは、単なる私の希望なのであって、野外調査に基づくデータでは必ずしも現象の再現性が高くないというのが、私の現実的な見通しでもある。つまり、データを採ってみたはいいが、去年のような素敵な結果にならなかったらどうしようという。もうすっかりそのラインで全体のお話を組み立てていて、ここが壊れちゃったら全体が崩壊すると言う。っていうか、春の学会の発表さえ怪しくなる。で、ドキドキしながら解析コマンドをエンターしたら、去年と寸分たがわぬ良い結果!ホッとしたよー。っていうか、面倒くさい気持ちに負けずに今年もデータをとって良かった。

という事で心安らかになって、夕方遅くに上の子と河原町で待ち合わせして映画を見に行く。「リアル・スティール」。身体は動かしてナンボ、という話。ロッキーメソッドはかくも偉大であった、という話。ヒュー・ジャックマンがイケメン過ぎてどうしようもないくず男に全く見えないというのが欠点であると言う。久しぶりに夜の新京極を歩いたけれども、若い連中ばっかり道を通っていて、京都は本当に学生の街なんだなあ、とあらためて感心する。自分が若い時はあんまり気がつかなかったもんだが。