海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

灰色

人様の日記で、某学会和文誌に書いた原稿が印刷されて世に出回った事に気がつく。そう言えば、今日郵便受けに某学会から何か届いていたような気がするが、あれか。いや、この和文誌に文章が載るのは3度目なのだけど、やっぱり今回も、自己認識的には本業であるとみなしているところのこの学会が専ら取り扱う学問領域の事を書いたものじゃなくって、バックグラウンドに関する知識が極めて薄く自分の経験から得たものしかない事に付いて書いたものが載るのであった。

天の邪鬼な私としては、二面性のある物事が好きであって、それは人が白といえば、イヤそれは黒だと言い、人が黒だと言えば私は白だと言う事ができて、これは人との対話の時だけじゃなくて、自分で物を考えるときでも、これは白だけど黒、とか思いながら、二つの要素の間でゆらゆらバランスを取ることで何かを把握しようとするからなのだな。で、考えてみると、これまでこの和文誌に書いた3つの話はそれぞれ、遊びだけど真面目、役に立つけど怖い、やってらんないけどやりがいがある、と言う内容で、まさに自分の好みピッタリな事を書いているともいえる。で、こういうなんだかわからないボヤッとした事を書くのは私の能力的には英語ではムリなので(このあたりが非ネイティブの哀しさ)、畢竟和文誌に出て行くわけで(ドメスティックな話題でもあるし)、今考えてみれば上の展開は必然なのだと言う。

しかし、あんまりやってらんない事が続くと、心が荒んでくるのも事実なのよ。