海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ご本尊

ミスターゆとり教育寺脇研の手になる「文部科学省」を読んだ。○を知り己を知れば、というやつだ。しかしまあこれが、イカに文部省が(どうでもいいけど、今「もんぶしょう」と書いて変換しようとしたら文○省と出た。どういう学習してるねんなウチのかわせみは)頑張っていて将来の課題に上手く対処できるはずであるかを、ダラダラ連ねる本であった。もう途中何度読むのを止めようと思った事か。いや、インサイダーの書いた本にアウトサイダーたる読者が期待するのは、公的に出てくる奇麗事とは違う何かじゃないのだろうか。その意味で、現在の体制への違和感と将来への提案が書かれていた第四章は面白かった。あと、民主政権は、少なくとも文部行政に関しては良いものだったという評価には首肯くところであるよ。一方、文部省が政策官庁に変化して、色々現場に口出すようになってきたところを霞が関ヒエラルキーが上昇した事を持って肯定されるのは、ちょっと。要はそれで教育が良くなったかどうかで判断すべきで、まあ私的には教育の質は向上を続けているとは思うけれど、それが文科の政策の結果かどうかは、少なくともこの本を読んだだけでは良く判らないわね。