「All You Need Is Kill」を読んだ。まあ普通この手のラノベには手を出さない私であるけれども(そもそも小説をほとんど読まなくなった)、映画と原作を比べるのには面白みがあるわけで。で、やはり両者には大きな違いがあって、映画に見られた、時間をループすることで訓練を重ねどんどん強くなる主人公という成長譚の要素は原作にはほとんど見られない。原作に描かれているのは、初恋の不運な結末であって、タイムループもミリタリー要素もその飾りに過ぎないように思われる。で、私には、その飾りとテーマは食い合わせが悪いような気がした。まあ、オレも年だからね。と言うことで、映画を見ていなかったら、おそらく最後まで読み通せなかったろうなあと思うのであった。中二病的カッコつけを見ているのも辛いしね。
All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 桜坂洋
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/04/05
- メディア: Kindle版
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