「ニッポンの裁判」を読んだ。「絶望の裁判所」の続編で、前作は組織としての裁判所としてのダメさを指摘していたところ、今作ではそのアウトプット足る裁判の結果がいかにダメで不合理であるかを縷々解説した本。そりゃシステムがダメならアウトプットもダメに決まっているわけで、もうこれはもう一度敗戦でも迎えて焼け野原になった方が良いんじゃないかとうっかり思いたくなる程ひどい事が告発されている。しかし、要は日本人の同調主義とそれと表裏一体の人任せ主義がいかんのだと思う。あとは、現世利益主義も深い病巣を持っていると思われる。そうは言っても生活があるから、と言って小さな不正に目をつぶり続けた果ての現状かと思われる。というわけで、ここのところの私はとにかく身近なところからはじめて、色々噛みつきまくろうと思ってるわけ。みんなも一緒にやりましょう。
- 作者: 瀬木比呂志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/01/16
- メディア: 新書
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