そういえば私の本と同じタイミングで同じシリーズの一冊として出たのが動物教室時代の友人で現在は九大にいる山脇さんの「昆虫の行動の仕組み 小さな脳による制御とロボットへの応用」である。ちなみにシリーズ番号は私の方が後だが、奥付を見ると向こうのほうが後から出版されていることになっている。出版業界のやり方はよくわからない。ということで互いに献本しあったわけである。ありがとうございます。内容的には大雑把にいうと運動制御の神経生理学というようなもので、昆虫をタイトルにうたっているけれども、脊椎動物との比較もたくさんあって、その辺に疎い私としてはほうほうと勉強になる。ハチの認知と飛翔制御から自動飛行ロボットまでやってるスリニバサンの話が面白かった。一昨年ケアンズで聞いた1番面白い講演だったことを思い出した。で、いややっぱり本というのは著者の性格が出るものであって、私のに比べると山脇さんのは教科書のように内容がかっちりしていて本格的。共立出版から出るのにふさわしい王道のような本である。一方のオレのはと言えば、まあヘニョヘニョだ。マニアックかつ偏りバンバンであって、まあなんちゅうか王道を歩んでないことがモロバレである。しゃあない。
昆虫の行動の仕組み: 小さな脳による制御とロボットへの応用 (共立スマートセレクション)
- 作者: 山脇兆史,巌佐庸
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: 単行本
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