海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

長の特権

シラバスの充実というのが大学教育を殺すというのが私のかねてからの主張であるのだが、今年はその主義に反して、他の先生のシラバスを充実させるべく不備がないかチェックする役割が回ってきた。つうことで板挟みになるわけだが、まあこういう時は自分の裁量の及ぶ限りできるだけチェックを緩くすればよいわけだ。仕事量も減るしね。だいたい、例えば輪読の授業があったとして、15回ある各回のそれぞれに異なるタイトルをつけろってまったく意味がない。それってあらかじめ各回で扱う内容を決めておかないとできないわけだが、輪読の進み具合は学生の主体性がどのくらいあるかで大きく変わる。そんなもん固定できるかい!学生の主体性とか反応とか無視して進めりゃできるのかもしれないけど(わかってなくても先に行くとかね)、そしたら今はやりのアクチブラーニングはどうなるんだ?って話だ。まあつまり今の大学教育ってのは典型的なダブルバインドなんだわ。せめて私にできるのは、権限を使ってシラバスを緩い状態に止めることなのよね。つうことで、70科目ほどチェック。あーアホらしい。