海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ダブルバインド

明日、某国家的大事業に徴用されるので分厚い冊子を読む。こんな国民のことを考えない国家のためになんでオレがこんな意味のないものを読まなきゃならんのだと思わないでもないが、それでミスをして関係のない人々に累を及ぼすのもどうかと思うのでやむをえない。だいたい私はいつもこの国家的事業には距離を置いてこれたのだけれども、学部長などやらされているものでいよいよ今年は逃げられなくなってしまったわけだ(ちなみに去年も徴用されたのだが運良く後方業務で済んだのだな)。なので、この職業を長く続けている割りには、何をしなくちゃいけないかよくわかってないので、準備不足のまま突入したらミスするかもしれないのだな。つうことで読むのだが、結論としては、ミスをしないためには考えてはならない、ということであろう。いやこれは極めて矛盾することである。私の経験によるところ、ミスをしない唯一の秘訣は物事を自分ごととして考えて、つまり自律的に思考し続ける事だと思うのだが、この冊子が求めるところは自律的な思考をやめて言われる通りにするということであって、つまりこれは、目の前にミスが発生する予兆が現れても、それを検知しない状態に自分を落とし込め、といわれているのである。こういうのは精神によろしくない影響を与えることであろう。いやだなあ明日。