海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

査読癖

陰謀論: 民主主義を揺るがすメカニズム」を読んだ。ウェブのアンケートやサーベイ実験と言う手法で、どういう人が陰謀論にハマりやすいかを調べた結果について紹介する本。こういうのはメタ解析的にやって初めて強い結論を得られる題材だと思うので、著者の行った研究の成果から何か言っている部分については、話半分に聞いておけば良かろうという感じ。いろいろと飛躍のある論にも感じられて、読んでてあまりノレなかった。それにしても私はこの手法については素人なのでぼけた事を言っているのかもしれないけど、調査対象者を2群に分けて、片方には3つの選択肢のうち陰謀論だと思うものの数を答えさせ、もう1つの群には3つの選択肢にもう1つ陰謀論的選択肢を加えたうえで同じ質問をする事で、片方だけに加えた陰謀論がどの程度信じられているかを推定する手法だけど、対照群として3つの選択肢に陰謀論じゃない選択肢を加えて数を答えさせるグループを用意しなくて良いのかしらね?単純に選択肢の数が増えるとそれだけで回答される数値が増える事がありそうなんだけどね。いや知らんけど。