私の父親世代と言うのは子育てをしてない人が多い。思うのだけど、それは高度成長と関係があるのではなかろうか。
高度成長期と言うのは日々すべてが向上する時期である。で、人の幸せと言うのは状態関数の微分係数が正である事を意味するのであるから、父親世代は普通に生活しているだけで状態関数の微分係数が正であったわけだ。一方、私たちの世代は低成長がデフォルトで、マイナス成長さえ経験するのである。ということは普通の生活から幸せ感を得られる事は稀だ。一方、子供と言うのは日々成長しているわけで、そういう存在と触れ合っていると言う事は、疑似的に状態関数の微分係数が正という経験をする事を意味する。つまり、私たちの世代は子育てをする事でしか明日は今日よりもよくなると感じることができないのだ。一方親世代はその必要がない。生きているだけで幸せで、子供の世話をする必要がなかったのだ、とふと思った
