海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

憧れ

最近「お前は全ての人が畑を耕すようになればいいと思ってるんじゃないか?」と突っ込まれている私だが、めげない。「半農半Xという生き方」塩見直紀著、ISBN:4789720659。京都の綾部で自給農業+何か他の活動をしている人たちのお話。昨日の図書館で借りてきた。こういう生活が理想だというのは私も同感で、ついつい「もう大学には週3日の講義日だけ出ることにして後は畑を耕す!」と思ってしまう。しかし冷静に考えると、この書で取り上げられている半Xの多くは都市生活者によって支えられているわけで、ということは全ての人が半農半Xになると全体が回らなくなる。全員が三日都会、四日田舎で暮らすと言う手もあるやもしれないが、それって社会全体にかかる移動のコストが大きそうだ。

というわけで一定量は都市生活者がいてもらわないと困る(突っ込まれたから言うわけではないが)。じゃあポイントはどのくらい必要かという事になるが、そういう試算ってどこかにあるのだろうか?

どうでもいいが、本書の中に

今という時代は「ないものねだり」をするのではなく、「あるもの」を探して活用する時代である
という件がある。遠くまで何かを探しにいくのではなく、近くに「ある」ものを見つけろ、ということだ。これが私の研究上の重要なポリシーの一つと重なっていて(我田引水と笑わば笑え)、やはり向いている方向が似ていると同じような事を考えるのであるよなあと乱暴に思ってみるのもよし。