海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

もう堪忍して

論文の修正稿を仕上げて送信した。いや、一ヶ月ほど前に、その前の修正稿へのコメントが帰ってきていて、どうやら最初のレフェリーとは違う人に行ったらしく、最初の修正要求とは全然違うところを直せと言われていたのであるな(これって、やられる方にしてみたらたまったものじゃない。最初から言わんかい!っていうか、最初の修正は意味がなかったって事やんか!)。で、その要求は、実験計画が不備だから実験全体をもう一度やり直せ、と言うもの。てな事言われても、三年かかってやっと終わらせた実験で、やり直せってつまり後三年かけろって事ですか?ひょっとして、わかってて意地悪言ってる?

いや、まあ不備があるのは最初からわかっていたのだけど、私は致命的なものではないと判断して投稿しているわけだし、最初のレフェリー(これが4人もいた)もそこはそれほど重要視していなかった。であるからして、たまたま当たった実験計画に厳しいレフェリーに対応するために、更なる三年を費やすのはあまりにも馬鹿馬鹿しい。しかも季節の関係で今年新たにクモを取ってきて実験をするのは甚だ困難である。と言う事で、先月の時点で手元にいたクモたちを使って、全体のうちキーになる部分だけの再実験を試みたのである(これが、明日長崎に帰そうと思っていた日にコメントが返ってきたのであった。もし一日遅かったら、もう手も足も出なくなっていたろう)。ただ、手元のクモは個体数が少なくて、これじゃあよっぽどキレイな結果が出ない限り、レフェリーを納得なんてさせられない。でも行動実験でキレイな結果が出る事は滅多に無いわけで、と、もう日記に書く事さえ忘れるくらいブルーになっていたのであった。

ところが実験をしてみると、キレイな結果が出るじゃないか。いやあ日頃の行いの結果って言うの?で、原稿を修正して送った次第。あーくたびれた。もしこれにも文句をつけてくるなら、もういっそ、こんな雑誌捨ててしまえ、という気分。