海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

SF好き

生態学会誌が来たのでパラパラと目を通す。「夏への扉」と来たかあ。

いや、私がこうして自然科学業界の末席に身を連ねられている事と、幼少の頃にSFファンだった事との間には深い部分で繋がりがあるのだ。つまり私は、研究活動において本質的な意味で求められるのはセンス・オブ・ワンダーであると堅く信じている。で、ここから先、邪宗の誹りを受けかねない事を承知の上で書くと、ディテールが事実かどうかをギリギリ詰めて行く営みは、センス・オブ・ワンダーを求める心性とはどこかズレている部分があるのではなかろうか。SFで喩えるならば、書かれている事が科学的に実現可能かどうかに拘りすぎると、突飛なアイデアや見た事もない世界を楽しむ事が出来なくなる、と言う。さて、そうだとするとディテールの究明に多大な労力を注ぐ事を要求される世界が、本当に望ましいものと言って良いのかしら?と思った。

アクションシーンか物語か、という問題は私にはこのように見える、という話。