海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

実は天職?

昨日見た爆笑問題のテレビ番組は、NHKでY極さんとゴリラの話をするというやつ。すなわち、今日はウチの大学でY極さんを迎えて特別講演会である。私も僭越ながら後半のパネラーとして壇上に上がるので予習したわけ。

私もマクロ系の端くれとしてサル学には心引かれていたものだ。実際大学院も第二志望にしていて、一つ間違えばY極さんの学生だったかもしれないという。そういえば大昔に学生実習で犬山に行って夜の宴会でY極さんと同席させてもらった事がある。

で、平日の18:00開催と言う変則的な時間だったので、お客の入りがとっても心配だったのだけど、大教室がそこそこ埋まったのでホッと一安心。私のレギュラーの講義をとってくれている学生さんたちも何人か聴きに来てくれていて、ありがたい。講演の後も、学生を含め質問する人がひっきりなしで、よかったよかった。しかし、日頃はおとなしいウチの学生たちが、講演に対してとってもアクティブに食いついていってくれたのは、とっても素晴らしい事と思うのよ。その積極性を日常の講義でも是非。

もちろん、今回特に学生が熱心だったのは、Y極さんの講演上手なところと、ゴリラと人間の対比というテーマによる部分もあると思うのだけど、それだけではないようにも感じられる。私の拙い経験で言うと、概して学生というものはゲスト講演者に対しては熱くアタックしていく傾向があるように思うのだ。これを邪推で解釈すると、今の学生さんは日常接する教員に対して無意識に身構えている部分があって、その前でわざわざ(無意識だけど)正しくない振舞いをするような癖がついているのではないかと。これはひょっとしたら権威を持つ者へ抵抗することで彼我の関係を対等にする営為なのだろうか?ともかく、こう考えると、直接の権威者ではないゲストに対して素直に接していくことが理解できると私は思っているのだな。だから、私の課題としては、学生たちの身構えを解く事が第一なのだよ。その点ゆめゆめ忘れぬよう>オレ

さて、講演の後は、ウチの教員たちとY極さんを囲んで遅い食事会。私的には動物学教室まわりのコアな話はしちゃいけないと思っておとなしくおとなしく。でも、やっぱり良いな、久しく忘れてたけど、また京都行こう。

ってな感じでウチに帰ってきて、隙を見つけて聞き出したゴシップネタをヨメサンに話していると、何だか自分が妙に多幸感に包まれている事に気が付いて、はてそれはなんだろう?と内省してみると、どうも学生がとってもアクティブだったことが嬉しかったようだ。私もなんのかんのいって先生なんだな。

というわけで、聴きに来てくれた学生の皆さんどうもありがとう。